Videostrong製品の「感染端末を網羅した公式一覧」は、2026年11月8日時点で公開されていません。
SynthientにはKM2やKM7などを含む182のモデル文字列がありますが、型番が一致しただけで感染確定とは判断できず、一覧にない機種も安全とは断定できません。
この記事では、KM2・MECOOLとVideostrongの関係、手元の型番を照合する方法、一致した場合に取るべき行動まで、Googleなどの公開情報をもとに順番に整理します。
Videostrongの製品一覧はある?最初に知りたい結論
Videostrong製品の「感染端末を網羅した公式一覧」は、2026年11月8日時点で公開されていません。
確認できるのは、Googleによる事件の公式発表、Synthientが公開した182のモデル文字列、TrendAIが観測した206モデルなど、役割の異なる複数の資料です。
そのため、自宅のAndroid TV Boxが心配な場合は、ひとつの一覧だけで白黒を決めず、型番を照合したうえで次の確認へ進む必要があります。
公式の感染製品一覧はなく182モデルは観測リスト
「Videostrong 製品 一覧」と検索すると、まず知りたいのは自宅の端末が対象かどうかですよね。
ただし、Googleは2026年11月2日の発表で多数のモデルやブランドにXCPEが関係していたことを公表したものの、消費者向けの完全な型番一覧までは示していません。
一方、セキュリティ調査を行うSynthientは、調査で確認した182のモデル文字列を公開しています。
ここで気をつけたいのは、この182件を「Videostrongが販売した182製品」や「感染が確定した182機種」と読み替えないことです。
Synthient自身も、モデル名だけでは端末が侵害されているか確認するには不十分だと注意しています。
公開された文字列には、KM2やKM7のように製品を連想しやすい名称だけでなく、4K_Android_TV_BoxやTV_Stickのような汎用的な名前も含まれます。
大文字と小文字、アンダースコアの有無など表記の揺れもあるため、182という数字をそのまま市販製品の数と見ることもできません。
| 情報 | 分かること | 一覧としての注意点 |
|---|---|---|
| Googleの発表 | XCPEの規模やVideostrongへの評価 | 個別端末を網羅する型番一覧ではない |
| Synthientの公開資料 | 調査で観測された182のモデル文字列 | 型番一致だけでは感染を確定できない |
| TrendAIの調査 | 1,472,554台、206モデルを観測 | Synthientとは観測期間や方法が異なる |
たとえば、ニュースを見た夜にテレビの横の箱を確認して「KM2」と書かれていたら、不安になってすぐ電源を抜きたくなるかもしれません。
その判断材料として182モデル一覧は役立ちますが、役割はあくまで照合の入口です。
「一覧に載っているか」と「その端末が感染しているか」は別の話として分けて考えてください。
KM2などが一覧にあっても感染確定ではない
Synthientの公開一覧には、KM2、KM2PLUS、KM2PLUSDELUXE、KM7、KM7PLUS、KM9PRO_MAX、KD1、KD2などの文字列が含まれています。
KM2を持っている人にとっては気になる情報ですが、同じモデル名があるというだけで、手元のKM2すべてがXCPEに感染しているとは判断できません。
型番の一致は警戒材料であり、個体ごとの感染証明ではないからです。
Googleの調査では、XCPEの主要コンポーネントであるx.cpeがファームウェア側に組み込まれ、com.oemserviceという名称を使うビルドもあったと説明されています。
つまり、端末名だけを見るより、型番と端末内部の情報を組み合わせて確認する方が判断材料は増えます。
反対に「182モデルの中に自分の機種がないから安全」と判断するのも避けてください。
TrendAIは2026年6月3日から10月1日までのテレメトリで、1,472,554台、206モデルを観測しています。
Synthientの182件より数が多いことからも、ひとつの公開一覧を完全な対象表として使えないことが分かります。
「結局、何を見ればいいの」と感じますよね。
まずは自分の端末の正確なモデル名を確認し、182モデル一覧と照合するところから始めれば大丈夫です。
一致した場合は注意度を上げ、一致しなかった場合もそれだけで安全とは決めない、という見方が基本です。
Videostrongの対象機種を確認する方法
手元の端末がVideostrongやXCPEと関係する可能性を調べるときは、最初に端末のモデル名を正確に特定します。
そのうえでSynthientの観測一覧と照らし合わせれば、「一致」「不一致」「型番不明」のどこに当たるかを整理できます。
大切なのは、一覧検索を感染診断ではなく、次の行動を決めるための一次チェックとして使うことです。
本体ラベルや設定画面で型番を確認する
まず、Android TV Box本体の底面や背面、外箱、購入時の商品情報などからモデル名を確認します。
箱にVideostrongという会社名が見当たらなくても、それだけで無関係とは判断できません。
VideostrongはOEMやODMとして製品を供給しており、小売時のブランド名と製造側の社名が同じとは限らないためです。
本体ラベルだけで分からない場合は、Android TVの設定画面にある端末情報やデバイス情報からモデル名を確認します。
確認した文字列は、スペースや記号を省略せずメモしておくと照合しやすくなります。
たとえば「KM2 Plus」と商品名に書かれていても、内部では別の表記になっている可能性があるため、表示されたモデル名をそのまま確認するのがポイントです。
Synthientの一覧にはSTV-3000_PlusとSTV-3000Plus、SHOWBOXとShowBoxのような表記差もあります。
似た名前だから同じ、少し違うから別物、と見た目だけで決めないでください。
日曜の夜にテレビを見ながら数分だけ確認するなら、まず本体ラベルを撮影し、設定画面のモデル名もスマホに控えておくと比較しやすくなります。
型番を正確に把握できれば、その後の照合で余計な取り違えを減らせます。
182モデル一覧と照合して一致・不一致を判断する
モデル名を確認できたら、Synthientが公開しているVideostrong調査資料の182モデル文字列と照合します。
KM2、KM2PLUS、KM2PLUSDELUXE、KM7、KM7PLUS、KM9PRO_MAX、KD1、KD2などは公開一覧で確認できます。
長い一覧を上から読むより、ブラウザのページ内検索でモデル名を探した方が早く確認できます。
- 一致した場合:感染確定とは考えず、警戒材料として次の確認と対処へ進む
- 一致しない場合:安全証明にはせず、利用状況や端末内部の情報も確認する
- 型番が分からない場合:本体ラベル、設定画面、購入履歴からモデル名の特定を優先する
GoogleはXCPEの一部でx.cpeやcom.oemserviceという名称が使われたことを説明しており、ローダーや実行エンジンにはcom.abc.nexusという名称も挙げています。
こうした名称が確認できれば追加の手掛かりになりますが、一般ユーザーがシステムアプリの情報だけで感染の有無を完全に判定するのは簡単ではありません。
com.oemserviceという名称だけを見て「100%XCPEだ」と断定するのも避けるべきです。
見つかった場合は強い警戒材料として扱い、ネット接続の扱いやアカウント保護を慎重に進めます。
なお、Synthientの182モデル一覧に名前がない端末でも、そこだけを根拠に使い続けてよいとは判断できません。
TrendAIでは別の観測で206モデルが確認されており、調査期間や収集方法によって把握されるモデル数が異なるためです。
182モデル一覧は「載っていれば注意するリスト」であって、「載っていなければ安全なリスト」ではありません。
KM2・MECOOLはVideostrong製品なのか
KM2やMECOOLとVideostrongの関係は、観測されたモデル名と製造・認証上の記録を分けて確認すると整理しやすくなります。
KM2はSynthientの公開一覧に含まれ、FCC関連資料ではVideostrongとMECOOL、KM系モデルの関係を確認できます。
ただし、製造上のつながりが確認できることと、個々のKM2がXCPEに感染していることは別問題です。
KM2・KM2PLUS・KM7など観測された代表的な型番
Synthientが公開したモデル文字列には、KM2をはじめ、KM2PLUS、KM2PLUSDELUXE、KM7、KM7PLUS、KM9PRO_MAXなどが含まれています。
KD1やKD2も掲載されており、この2つはVideostrong公式サイトに製品情報が存在する名称でもあります。
「自宅にKM2がある」と分かった場合は、まず観測一覧に同じ文字列が存在するというところまでが確認できる事実です。
そこから「自分のKM2も感染している」と一段飛ばしで判断してはいけません。
Synthientの資料には製品名らしい文字列だけでなく、TV_Stickや4K_Android_TV_Boxのような汎用的な名称も混ざっています。
同じような表記でも、大文字と小文字や記号の違いがあるケースも確認されています。
つまり、この一覧は通販サイトの商品カタログではなく、調査の中で取得されたBuild.MODELなどのモデル文字列を集めた資料として見るのが自然です。
たとえば、購入履歴に「MECOOL KM2 Plus」と表示されていても、端末内部のモデル表記がどの文字列になっているかは別に確認した方が確実です。
商品名、箱の表記、設定画面のモデル名を同じものと決めつけず、それぞれ照合するのがポイントです。
Videostrong・MECOOL・KM2の関係を製品記録から確認する
KM2とVideostrongの関係を調べる材料として、FCC関連の公開資料があります。
この資料では、VideostrongがApplicantやManufacturerとして記載され、Trade MarkとしてMECOOLが示されています。
Listed ModelにはKM2、KM2 PRO、KM2 PLUS、KD3、KD5、KM6、KM7など複数の名称が確認できます。
この記録から、VideostrongとMECOOL、KM系モデルに製造・認証上の関係があることは読み取れます。
「箱にVideostrongと書いていないのに、どうして関係があるの」と感じる人には、このOEM・ODMの構造が分かりにくい部分です。
メーカーが製造を担い、別のブランド名で販売されるケースでは、消費者が購入時に製造元の社名を意識しないこともあります。
ただし、FCC関連資料はXCPE感染を証明する資料ではありません。
分かるのは製造や認証に関する関係までで、特定のKM2個体にバックドアが存在するかどうかまでは判断できません。
金曜の夜、テレビ台の裏から端末を取り出して「MECOOL」と書かれているのを見つけても、それだけで使用中止を即断する必要はありません。
モデル名の確認、観測一覧との照合、端末内部の情報を順に見ていく方が、誤った判断を減らせます。
「MECOOLだから危険」ではなく、「対象になり得るモデル名かを個別に確認する」という考え方が適切です。
型番が一致したらどうする?XCPEが疑われる端末の対処
手元の型番がSynthientの観測一覧と一致した場合でも、感染が確定したわけではありません。
一方で、そのまま何もせず使い続けるより、ネットワーク接続とアカウントの扱いを慎重に見直す方が安全です。
優先順位は「通信を止める」「重要なアカウントを守る」「正規の情報源で確認する」の順で考えると整理しやすくなります。
ネット接続を止めてアカウント保護と購入元確認を進める
型番が一致し、さらにx.cpeやcom.oemserviceのような気になる名称まで確認できた場合は、まず端末のインターネット接続を止める判断が現実的です。
Wi-Fiを切る、LANケーブルを抜くなど、端末が外部と通信できない状態にします。
Googleの発表では、XCPEは広告不正やレジデンシャルプロキシへの組み込み、追加マルウェアの配布などに利用されたと説明されています。
住宅用回線が第三者の通信経路として悪用される可能性があるため、「動画が普通に見られるから問題ない」とは判断できません。
次に、その端末でGoogleアカウントや動画配信サービスなどへログインしていた場合は、別の信頼できる端末からアカウント状況を確認します。
- 重要なアカウントのパスワードを見直す
- 不審なログイン履歴や接続端末がないか確認する
- 利用できるサービスでは多要素認証を設定する
- 購入元やメーカーに対象機種・対応方法を問い合わせる
「念のため初期化して、またつなげばいいかな」と考えたくなる場面ですが、ここでは急がない方が安全です。
不明な状態のまま再接続するより、購入元やメーカーから正規の案内が出ているかを先に確認してください。
処分を考える場合も、事情が分からないまま中古品として他人に渡すのは避けた方がよいです。
端末の利用継続よりも、まず通信を止めて影響範囲を広げないことを優先します。
初期化やアプリ削除だけを安全保証にしない
XCPEへの対処で特に注意したいのが、通常のアプリ削除と同じ感覚で処理しないことです。
Googleによると、x.cpeはファームウェア領域に組み込まれ、ユーザーが削除しても再起動時に/oem/領域から再インストールされる仕組みが確認されています。
つまり、表面上アプリを削除できたように見えても、それだけで完全に除去できたとは判断できません。
工場出荷リセットについても、完全除去を保証する一次情報は確認されていません。
「初期化したから安全」と決めて、すぐネットワークへ戻すのは避けた方がよいです。
一方で、「初期化しても絶対に消えない」と断定するのも正確ではありません。
Googleが確認しているのは、削除後にファームウェア側から再導入され得る仕組みであり、すべての機種で工場出荷リセットを検証したという内容ではないからです。
また、ネット上で見つけた非公式ファームウェアを安易に書き込む方法もおすすめできません。
KM2では過去にファームウェア更新後の不具合やブートループを訴える利用者の投稿もありますが、それらはXCPE感染を示すものではありません。
こうした別のトラブルもあるため、機種違いのROMや出所不明のファイルを使うと、状況をさらに悪化させる可能性があります。
深夜に検索を続けて「このROMを焼けば直る」という書き込みを見つけても、そこで勢いで作業を始めない方が無難です。
確認済みのクリーンなファームウェアや正式な対応手順が示されるまでは、ネットから外した状態を維持する方が判断しやすくなります。
Videostrong製品一覧は型番だけで安全を判断しない
Videostrong製品を確認するときは、182モデル一覧の一致・不一致だけで結論を出さないことが大切です。
型番の照合結果に応じて警戒度を変え、端末情報や利用状況を組み合わせて次の行動を決めてください。
Google認定表示や「今まで普通に使えていた」という事実も、今回のXCPEを否定する材料にはなりません。
一致・不一致・型番不明で取るべき行動を分ける
型番を調べた後は、「一覧と一致した」「一致しなかった」「型番を特定できない」の3つに分けると判断しやすくなります。
| 確認結果 | 判断 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 182モデル一覧と一致 | 感染確定ではないが警戒度を上げる | ネット接続を止め、端末情報やシステムアプリを確認する |
| 一覧と不一致 | 安全とは断定できない | 機種情報を再確認し、公式情報の更新にも注意する |
| 型番不明 | 一覧照合だけでは判断できない | 本体ラベル、設定画面、購入履歴から型番を特定する |
| x.cpeやcom.oemserviceなどを確認 | 強い警戒材料になる | ネット接続を止め、購入元やメーカーへの確認を優先する |
ここで覚えておきたいのは、一覧との一致は感染診断ではなく、対応の優先順位を決める材料だということです。
たとえば、仕事から帰宅してテレビをつけた後にKM2だと気付き、Synthientの一覧にも同じ文字列を見つけたとします。
その場で「感染した」と決める必要はありませんが、何も確認せず動画視聴を続けるより、いったんネットワークから切り離す方が慎重な対応です。
反対に検索しても型番が見つからなかった場合、「うちは対象外だった」と安心して終わらせるのも早すぎます。
TrendAIは2026年6月3日から10月1日までに206モデル、1,472,554台を観測しており、Synthientの182モデル文字列とは数が一致していません。
調査時期や観測方法が異なるため、182件をすべての対象を網羅するホワイトリストとして利用することはできません。
一覧にないことだけを理由に、端末を安全と判定しないでください。
一致なら警戒、不一致なら継続確認、型番不明なら特定を優先するという3段階で考えると、過剰な断定も見落としも減らせます。
Google認定表示や端末の正常動作だけでは判定できない
「Google認定のAndroid TV Boxだから大丈夫」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、今回のXCPE問題ではGoogle認定の有無だけで安全性を判断することはできません。
Googleは、Videostrongが難読化を利用して認証テストの隙を突き、初回起動後にコードを読み込ませていたと説明しています。
Googleは2026年11月、Videostrongと将来の子会社・関連会社について、Googleアプリをプリロードした認定Androidデバイスの製造や販売などから排除する措置も公表しました。
過去にGoogle Certifiedとして販売された製品が存在したことと、現在Googleが取っている措置は分けて理解する必要があります。
認定ロゴがあるから今回の影響を受けない、と判断するのは避けてください。
同じように、「動画も見られるし、動作も普通だから感染していない」と症状だけで判断することもできません。
GoogleやTrendAIが説明しているXCPEの用途には、広告不正やレジデンシャルプロキシ化など、テレビ画面の見た目だけでは気付きにくい活動が含まれています。
利用者からはKM2系端末について更新後の不具合や映像のカクつきなどの投稿もありますが、それらとXCPEの因果関係は確認されていません。
逆に、長期間問題なく動画を再生できていることも、バックグラウンドで不正な通信が行われていない証明にはなりません。
Videostrong製品一覧を確認する目的は「感染機種を断定すること」ではなく、手元の端末について次に何を確認し、どう行動するかを決めることです。
KM2などの型番が一致した場合は慌てて自己流のファームウェアを書き込まず、ネット接続を止め、アカウントを保護し、購入元やメーカーの正式な案内を確認してください。
【参考・出典】
- Google Cloud / Google Threat Intelligence「Shutting the Door on the XCPE Botnet」
- Synthient public-research「2026/11/Videostrong/README.md」
- TrendAI「TrendAI™ Research Helps Disrupt Botnet of More Than 1.3 Million Pre-Infected Set-Top Boxes」
- 警察庁「Google社と連携した犯罪インフラのテイクダウンについて」
- Videostrong「Google Certified Android TV Box」

