Windowsでファイルをコピーするとき、毎回フォルダを開いてドラッグしていませんか。
実は、Windowsに標準で用意されているcopyコマンドを使えば、同じ作業を短い命令だけで素早く完了できます。
とはいえ、コマンド操作と聞くと難しそうで、不安に感じる方も多いかもしれません。
この記事では、コマンド初心者の方でも安心して使えるように、Windows copyコマンドの基本構文から重要なオプション、よくあるエラーの対処法までを順番に解説しています。
専門用語はできるだけかみくだき、「とりあえず真似して使える」ことを重視した内容になっています。
単発のファイルコピーや日常作業を効率化したい方は、まずこの記事でcopyコマンドの基本を身につけてみてください。
Windowsでcopyコマンドを使うとはどういうことか

この章では、copyコマンドがどんな場面で役立ち、マウス操作と何が違うのかを整理します。
コマンドに苦手意識がある方でも、全体像をつかめるようにやさしく解説していきます。
マウス操作と何が違うのか初心者向けに整理
Windowsでファイルをコピーするとき、多くの方はドラッグや右クリックを使います。
これは直感的で分かりやすい一方、操作回数が多くなりがちです。
copyコマンドは、文字で指示を出してコピーを行います。
一度慣れてしまえば、フォルダを開く手間がなく、一瞬で処理できるのが大きな違いです。
たとえるなら、マウス操作は徒歩、copyコマンドはショートカット電車のような存在です。
| 操作方法 | 特徴 |
|---|---|
| マウス操作 | 分かりやすいが、作業が増えると手間がかかる |
| copyコマンド | 慣れると速く、同じ作業を繰り返すのが得意 |
少量のファイルを素早くコピーしたい場面では、copyコマンドはとても相性が良いです。
copyコマンドでできることとできないこと
copyコマンドは万能ではありません。
できることと、苦手なことを最初に押さえておくことが大切です。
| 項目 | 対応可否 |
|---|---|
| ファイルのコピー | ○ |
| 複数ファイルのまとめコピー | ○ |
| ファイルの結合 | ○ |
| フォルダ丸ごとのコピー | × |
| 大量ファイルのバックアップ | × |
copyコマンドは、フォルダ単位のコピーや本格的なバックアップには向いていません。
あくまで「ちょっとしたコピー作業用」と考えると、失敗しにくくなります。
初心者の方は、まず「ファイル単体のコピー」に限定して使うのが安全です。
copyコマンドの基本構文を最短で理解する
ここからは、実際にcopyコマンドを使うための基本形を見ていきます。
構文はとてもシンプルなので、深く考えずに形を覚えてしまいましょう。
copy コピー元 コピー先 の考え方
copyコマンドの基本構文は、次の形です。
copy コピー元 コピー先
コピー元は「どのファイルを」、コピー先は「どこへ」です。
たとえば、次のように書きます。
copy sample.txt D:\backup\
これは、sample.txtをDドライブのbackupフォルダへコピーするという意味です。
順番を間違えると、意図しない動きになるので注意してください。
| 指定 | 意味 |
|---|---|
| コピー元 | 元になるファイル |
| コピー先 | 保存したい場所 |
copyは「左から右へ流す」と覚えると理解しやすいです。
パスとフォルダ指定でつまずかないコツ
初心者の方がつまずきやすいのが、パス指定です。
パスとは、ファイルやフォルダの住所のようなものです。
フォルダ名にスペースが含まれる場合は、必ずダブルクォートで囲みます。
copy “C:\My Documents\test.txt” “D:\Backup Folder\”
これを忘れると、Windowsが途中までしか認識してくれません。
また、コピー先フォルダは事前に作成されている必要があります。
| よくあるミス | 対策 |
|---|---|
| スペース入りパス | ダブルクォートで囲む |
| フォルダ未作成 | 先にフォルダを作る |
パスが正しくても、フォルダが存在しないとコピーは失敗します。
エラーが出たときは、まずパスとフォルダの存在を落ち着いて確認しましょう。
初心者のうちは、短いパスから試すのが成功への近道です。
初心者が最初に覚えるべき重要オプション
copyコマンドには、動きを調整するためのオプションがあります。
全部を覚える必要はありませんが、最低限これだけは知っておくと安心です。
/A と /B の違いと安全な選び方
/A と /B は、コピー方法を指定するオプションです。
少し難しく聞こえますが、用途はとても単純です。
| オプション | 意味 | 主な用途 |
|---|---|---|
| /A | テキストとしてコピー | 文章ファイル |
| /B | バイナリとしてコピー | 画像・動画・実行ファイル |
/A は文字情報として扱う指定です。
一方 /B は、データをそのまま丸ごとコピーします。
画像やプログラムなどを /A でコピーすると、ファイルが壊れる可能性があります。
迷ったときは /B を付けておけば安全です。
初心者の方は、基本的に /B を標準装備だと思って問題ありません。
/Y と /-Y 上書き確認の正しい使い分け
同じ名前のファイルがある場合、copyコマンドは確認メッセージを表示します。
この動作を制御するのが /Y と /-Y です。
| オプション | 動作 |
|---|---|
| /Y | 確認せず上書きする |
| /-Y | 必ず確認を表示する |
/Y を付けると、処理が途中で止まりません。
そのため、バッチファイルや自動処理でよく使われます。
一方、手作業で操作する場合は、/Y を付けない方が安全なこともあります。
上書きすると元に戻せない点は必ず意識してください。
初心者のうちは、確認が出る状態で使うのがおすすめです。
スペースや複数ファイルで失敗しない指定方法

copyコマンドでの失敗は、指定方法のミスが原因であることがほとんどです。
ここでは、よくあるつまずきポイントをまとめて解説します。
ダブルクォートが必要になるケース
フォルダ名やファイル名にスペースが含まれる場合、そのままでは正しく認識されません。
このときに使うのが、ダブルクォートです。
copy “C:\My Documents\test.txt” “D:\Backup Folder\”
ダブルクォートで囲むことで、1つのパスとして扱われます。
これを忘れると、「指定されたパスが見つかりません」と表示されます。
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| スペースあり | ダブルクォートで囲む |
| スペースなし | そのままでOK |
エラーが出たら、まずクォート漏れを疑うと解決が早くなります。
ワイルドカードでまとめてコピーする方法
複数のファイルを一気にコピーしたいときは、ワイルドカードが便利です。
代表的なのが、アスタリスクです。
copy *.txt D:\backup\
これは、拡張子が .txt のファイルをすべてコピーする指定です。
ログ整理やファイル分類でよく使われます。
| 指定 | 意味 |
|---|---|
| *.txt | txtファイルすべて |
| report* | reportで始まるファイル |
意図しないファイルまでコピーされることがあるため、実行前に対象を確認しましょう。
慣れないうちは、少ないファイルでテストするのが安心です。
よく使うcopyコマンド実践パターン集
ここでは、実際の作業でよく使われるcopyコマンドの例を紹介します。
まずはそのまま真似して実行し、動きを体感してみてください。
単一ファイルをコピーする基本例
もっとも基本となるのが、1つのファイルを別フォルダへコピーする方法です。
copy report.xlsx D:\backup\
これは、report.xlsxをDドライブのbackupフォルダへコピーします。
日常的な作業で一番出番が多い形です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コピー元 | report.xlsx |
| コピー先 | D:\backup\ |
まずはこの形を確実に使えるようになるのが第一歩です。
複数ファイルや拡張子指定の実例
同じ種類のファイルをまとめてコピーしたい場合は、ワイルドカードを使います。
copy *.log D:\logs\
ログファイルの整理などでよく使われます。
| 指定方法 | コピー対象 |
|---|---|
| *.log | 拡張子が.logのファイルすべて |
| data* | dataで始まるファイル |
想定外のファイルまで含まれやすいため、実行前に対象を確認してください。
ファイル結合やドライブ間コピーの応用
copyコマンドでは、複数ファイルを1つにまとめることもできます。
copy /B file1.txt+file2.txt merged.txt
これは、2つのファイルを結合してmerged.txtを作成します。
分割されたデータの復元などで使われます。
| 用途 | 例 |
|---|---|
| 結合 | a.txt+b.txt → c.txt |
| ドライブ間 | C: から D: へコピー |
結合時は必ず /B を付けるのが安全です。
copyとxcopy・robocopy・PowerShellの違いを理解する
Windowsには、copy以外にもコピー用のコマンドが用意されています。
それぞれの役割を知っておくと、迷わず選べるようになります。
copyが向いている作業
copyコマンドは、とにかくシンプルです。
そのため、次のような作業に向いています。
| 作業内容 | 向き不向き |
|---|---|
| 単発のファイルコピー | ○ |
| 初心者の練習 | ○ |
| フォルダ丸ごとコピー | × |
短く書けて分かりやすい作業はcopyが最適です。
他コマンドへ切り替える判断基準
作業内容が少し重くなってきたら、他のコマンドを検討します。
| コマンド | 使う場面 |
|---|---|
| xcopy | フォルダごとコピーしたい |
| robocopy | バックアップや大量コピー |
| PowerShell | 柔軟な自動処理 |
copyで無理をしないことがトラブル回避のコツです。
用途に応じて道具を使い分ける意識を持ちましょう。
初心者がつまずきやすいエラーと対処法
copyコマンドはシンプルですが、エラーが出ると不安になりますよね。
この章では、初心者の方が特につまずきやすい代表的なエラーと、その対処法を整理します。
アクセス拒否やコピーできない原因
copyコマンドを実行したときに、「アクセスが拒否されました」と表示されることがあります。
この場合、原因は大きく分けて2つです。
| 原因 | 確認ポイント |
|---|---|
| 権限不足 | 管理者として実行しているか |
| 使用中のファイル | 他のアプリで開いていないか |
Excelや画像ビューアなどでファイルを開いたままだと、コピーできないことがあります。
一度アプリを閉じてから、再度実行してみてください。
また、システムフォルダなどを扱う場合は、コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。
まずは「権限」と「使用中」を疑うと、解決が早くなります。
パスが見つからないときの確認手順
「指定されたパスが見つかりません」というエラーも、よくある失敗です。
落ち着いて、次の点を順番に確認しましょう。
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| スペル | フォルダ名・ファイル名の入力ミス |
| 拡張子 | .txt や .xlsx の付け忘れ |
| クォート | スペース入りパスを ” ” で囲んでいるか |
特に、スペースが含まれているのにクォートを付け忘れるケースが多いです。
エラーが出たときに慌てて打ち直すのは逆効果です。
1文字ずつ確認する習慣を付けると、自然とミスが減っていきます。
copyのエラーは、ほとんどが入力ミスが原因だと覚えておきましょう。
安全に使うためのcopyコマンド事前チェック
copyコマンドは便利ですが、上書きなどのリスクもあります。
実行前に簡単なチェックをするだけで、トラブルを大きく減らせます。
実行前に確認すべきポイント一覧
初心者の方は、次のチェックリストを意識してみてください。
| チェック内容 | 確認ポイント |
|---|---|
| コピー元の存在 | ファイルが本当にあるか |
| コピー先フォルダ | 事前に作成されているか |
| スペース入りパス | ダブルクォートで囲んだか |
| 上書き確認 | 同名ファイルがあっても問題ないか |
| /B オプション | 画像や実行ファイルに付けたか |
最初は少し面倒に感じるかもしれません。
ですが、この確認を習慣にすると、失敗がほとんどなくなります。
copyは「実行前チェック」が最大の安全対策です。
慣れてきたら、自然と頭の中で確認できるようになります。
Windows copyコマンドのまとめと次のステップ

ここまでで、Windows copyコマンドの基本操作やオプション、よくあるエラーと対処法まで学びました。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、少量のファイルコピーから慣れていくことで、自然と操作が身についてきます。
copyコマンドは、初心者がコマンド操作に慣れる第一歩として最適です。
日常作業のちょっとした効率化に取り入れることで、フォルダを開く手間や手動コピーの時間を大幅に減らせます。
copyを覚えた次に学ぶべきコマンド
copyコマンドに慣れてきたら、次のステップとして以下のコマンドを学ぶと、より高度なコピー作業が可能になります。
| コマンド | 特徴・用途 |
|---|---|
| xcopy | フォルダ単位でコピー可能。サブフォルダや複数階層のコピーに便利。 |
| robocopy | 大量ファイルやバックアップ用。差分コピーや再試行機能付きで信頼性が高い。 |
| PowerShell (Copy-Item) | より柔軟な自動化や条件付きコピーが可能。スクリプトで複雑な処理も対応。 |
まずはcopyで基礎を固め、必要に応じてxcopyやrobocopy、PowerShellにステップアップするのがおすすめです。
この順序で学ぶことで、無理なくコマンド操作のスキルを広げることができます。
