お気に入りのシャツにボールペンのインクがついてしまい、そのまま洗濯して落ちなくなった経験はありませんか。
実は、ボールペンのインクには「水性」「油性」「ゲルインク」の3種類があり、それぞれに適した落とし方をしないと汚れが定着してしまいます。
特に、洗濯後に気づいたインク汚れは、通常の洗剤だけではなかなか落ちません。
そんなときに役立つのが、テレビCMでもおなじみの激落ちくん(アルカリ電解水)です。
この記事では、激落ちくんでボールペンのインク汚れを落とす方法を、洗濯前・洗濯後のケース別にわかりやすく解説します。
さらに、ウタマロ石けんやオキシクリーンなど他の洗剤との使い分け方、落ちなかったときの再処理法やクリーニングの活用まで完全網羅。
「もう無理かも」と思ったシミでも、正しい順番で処理すれば落とせます。
この記事を読めば、もうボールペンのインク汚れに悩むことはありません。
ボールペンのインク汚れは洗濯で落ちる?まず確認すべきポイント

ボールペンのインク汚れは、単に「洗濯すれば落ちる」とは限りません。
インクの種類・時間の経過・洗濯方法によって、汚れが落ちるかどうかは大きく変わります。
ここでは、洗濯前に確認すべき3つの重要ポイントと、NG行動・応急処置を徹底解説します。
1. インクの種類を見極めることが最初のステップ
ボールペンのインクには主に水性・油性・ゲルインクの3種類があります。
それぞれ性質が異なり、使用する洗剤や処理方法も変わります。
誤った洗い方をすると、汚れが広がったり定着するリスクがあるため要注意です。
| インクの種類 | 特徴 | 落としやすさ |
|---|---|---|
| 水性インク | 水に溶けやすく、サラッとした書き心地 | ◎(比較的簡単に落ちる) |
| 油性インク | 耐水性が高く、粘度が強い | △(溶剤を併用する必要あり) |
| ゲルインク | 水性と油性の中間。発色が良いが定着しやすい | ◯(すぐ処理すれば落ちやすい) |
つまり、まずは「どんなボールペンで汚れたのか」を思い出すことが、最初の重要ステップになります。
たとえば、ノック式のサラサやジェットストリームなら油性・ゲルタイプ、水性ボールペンはサインペンに多いです。
2. 洗濯前にやってはいけないNG行動
ボールペン汚れを見つけると、つい慌ててこすったり、お湯で洗ったりしてしまいがちです。
しかし、その行為こそが汚れを繊維の奥に押し込んでしまう最大の原因です。
また、インクが乾いた状態で洗濯機に入れてしまうと、熱や摩擦によってインクが定着し、ほかの衣類にまで移る可能性があります。
洗濯機に入れる前に「インクを浮かせる処理」をしておくことが絶対条件です。
| NG行動 | 理由 |
|---|---|
| こすり洗い | インクが繊維の奥に入り込む |
| 熱湯を使用 | インクが熱で定着してしまう |
| そのまま洗濯機へ | 他の衣類へインク移りする |
特に「黒や青などの濃い色インク」は一度定着すると非常に落ちにくくなるため、慎重に扱う必要があります。
3. 洗濯前にできる応急処置の基本手順
汚れを見つけたら、できるだけ早く対処することが成功のポイントです。
ここでは、家庭で簡単にできる応急処置を手順ごとに紹介します。
手順①: 乾いたティッシュやタオルでインクを軽く押さえ、余分な液体を吸い取ります。
手順②: 中性洗剤(食器用洗剤でもOK)を少量垂らし、指の腹または綿棒で優しくトントンと叩きます。
手順③: インクが浮いてきたら、流水で軽くすすぎます。
手順④: まだ残っている場合は、「激落ちくん」などのアルカリ電解水スプレーを少量吹きかけ、再び叩き洗いします。
手順⑤: 最後に軽くすすいでから、自然乾燥または洗濯機で通常洗いを行います。
| ステップ | アイテム | 目的 |
|---|---|---|
| ① 押さえる | ティッシュ・布 | 余分なインクを吸収する |
| ② 中性洗剤で叩く | 中性洗剤 | インクを分解して浮かせる |
| ③ すすぐ | 流水 | 洗剤やインクを流す |
| ④ 激落ちくん使用 | アルカリ電解水 | 汚れの分子をさらに分解 |
このとき、ティッシュや布で「こする」のではなく、必ず“叩くように”汚れを浮かせるのがコツです。
また、洗剤を使う際は必ず目立たない部分で試し、色落ちがないかを確認してから使用しましょう。
4. インク汚れが落ちにくくなる条件
時間が経過したインク汚れは、繊維の奥で化学的に結合してしまうため、落としづらくなります。
また、乾燥機やアイロンを使うと熱が加わり、インクの色素が繊維に焼きついてしまうケースもあります。
つまり、“早く・冷たく・優しく”処理することが最も大切です。
| 悪化の原因 | 結果 | 対策 |
|---|---|---|
| 時間経過 | インクが繊維に固着 | 発見後すぐ処理する |
| 高温処理 | インクが変質・再定着 | 冷水または常温で洗う |
| 摩擦 | 汚れが広がる | 叩くように拭き取る |
5. 早めの判断が「服を守る」最大のポイント
ボールペン汚れは、放置すればするほど落ちにくくなります。
逆に、付着直後に正しい手順で対処すれば、ほとんどのケースでシミを残さず落とせます。
焦らず、正しい順序で「吸収→分解→洗浄」を行うことが成功のカギです。
次章では、激落ちくんがどのようにインク汚れを分解するのか、その仕組みを詳しく見ていきましょう。
「激落ちくん」はボールペン汚れに効果あり?仕組みと原理を解説

「激落ちくん」と聞くと、スポンジタイプのメラミンフォームを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、インク汚れのシミ抜きに使われるのは、アルカリ電解水タイプの激落ちくんスプレーです。
この液体タイプには、一般的な洗剤とは異なる“科学的な洗浄メカニズム”が隠されています。
ここでは、その仕組みと、どんなインクに効果があるのかを詳しく見ていきましょう。
1. アルカリ電解水とは?汚れを分解するしくみ
アルカリ電解水は、水を電気分解して作られる「pH約12〜13程度の強アルカリ性の水」です。
この水には、油汚れや皮脂、インクなどに含まれる有機物を分解・乳化させる力があります。
つまり、界面活性剤を使わずに汚れを“化学的に溶かす”ことができるのです。
アルカリイオンがインク成分(油や樹脂)を分解し、繊維から浮き上がらせるというのが基本原理です。
また、除菌・消臭作用もあるため、衣類の衛生面でも優れています。
| 特性 | 効果 | 一般洗剤との違い |
|---|---|---|
| 高アルカリ性(pH12〜13) | 油性成分やインクを分解 | 界面活性剤を使わない |
| マイナスイオンを多く含む | 静電気を防ぎ、汚れの再付着を防止 | 再汚染が少ない |
| 水ベース | 繊維にやさしい・低刺激 | 手荒れが少ない |
つまり、激落ちくんは「洗剤」ではなく「電気の力で性質を変えた水」なのです。
そのため、生地への負担が少なく、シルクやコットンなどの素材にも使いやすい点が特徴です。
2. 水性・油性ボールペンで効果が違う理由
激落ちくんは、水性ボールペンと油性ボールペンのどちらにも一定の効果がありますが、反応の仕方に違いがあります。
まず、水性インクは水に溶けやすく、アルカリ電解水の働きでインク成分がすぐに分散・浮上します。
そのため、スプレーして軽く叩くだけでほとんどの汚れが薄くなるという即効性が得られます。
一方で、油性インクはその名のとおり油分を多く含んでおり、アルカリ電解水だけでは完全に分解しにくい性質があります。
このため、クレンジングオイルやアルコールなどの「油を溶かす溶剤」を併用すると、より高い効果を発揮します。
| インクタイプ | 主な成分 | 激落ちくんの反応 | 効果の目安 |
|---|---|---|---|
| 水性ボールペン | 水+染料 | 電解水が染料を浮かせる | ◎ 非常に効果的 |
| 油性ボールペン | 油+樹脂 | 分解が遅く完全除去は難しい | △ 部分的に落ちる |
| ゲルインク | 水+油+顔料 | 時間をかければ反応する | ◯ 中程度の効果 |
要するに、激落ちくんは水性汚れに即効性があり、油性汚れには補助的に使うのが最も効果的な使い方です。
3. 激落ちくんの効果を最大限に引き出す使い方
効果を感じにくい場合、使用量や放置時間が足りていないケースが多いです。
ここで、プロのクリーニング現場でも推奨される「最適な使用ステップ」を紹介します。
- ① 汚れ部分を乾いた布で軽く押さえる(インクを吸い取る)
- ② 激落ちくんをたっぷりスプレーする
- ③ 5〜10分放置してインクを浮かせる
- ④ 清潔な布でトントンと叩くように拭き取る
- ⑤ 水またはぬるま湯で軽くすすぐ
これを2〜3回繰り返すことで、繊維に染み込んだインクも徐々に浮き上がります。
ただし、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維はアルカリに弱いため、長時間の放置は避けるようにしましょう。
「スプレー→放置→叩く→すすぐ」この4ステップが理想的な使い方です。
4. 他の洗剤との違いを科学的に比較
激落ちくんは界面活性剤を使わないため、一般的な洗剤とは構造的に異なります。
下の表を見ると、汚れの“除去メカニズム”の違いが明確に分かります。
| 製品タイプ | 主成分 | 作用原理 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 激落ちくん | アルカリ電解水 | 化学分解(油や染料を乳化) | 安全性が高く、臭いも少ない |
| 中性洗剤 | 界面活性剤 | 汚れを包み込み剥がす | 水性汚れには強いが油性には弱い |
| 漂白剤 | 過酸化水素・次亜塩素酸 | 酸化反応で色素を破壊 | 強力だが色落ちリスクあり |
| ウタマロ石けん | 脂肪酸ナトリウム | 油汚れを中和して分解 | 部分洗い向け、香りあり |
このように、激落ちくんは「化学反応で汚れを浮かせる」タイプであり、他の洗剤と併用しても相性が良いのが特徴です。
特に、ウタマロ石けん→激落ちくん→オキシクリーンの順に使うと、頑固なインク汚れもかなり軽減できます。
5. 使用時の注意点と安全性
激落ちくんは肌にも優しいとされていますが、pHが高いため手荒れしやすい人は手袋の着用をおすすめします。
また、スプレー後に放置しすぎると繊維が変色する場合があるため、必ず5〜10分を目安に処理しましょう。
香料や添加物が含まれていないため、赤ちゃんの衣類や敏感肌の人にも安心して使える点は大きなメリットです。
「汚れを落とす力」と「素材への優しさ」を両立できるのが、激落ちくんの最大の強みです。
激落ちくんを使ったボールペン汚れの落とし方【洗濯前後別】

ボールペンのインク汚れを落とすとき、最も大事なのは「洗濯前か、洗濯後か」を見極めることです。
激落ちくん(アルカリ電解水)は、どちらのケースにも使えますが、効果的な手順と放置時間が異なります。
ここでは、状況別に最も落ちやすい方法を、実践手順付きで紹介します。
1. 洗濯前の処理手順(新しい汚れの場合)
ボールペンのインクがついてから1時間以内の「まだ乾いていない汚れ」は、落とせる確率が非常に高いです。
水性インクなら90%以上、油性でも正しい手順を踏めばかなり薄くできます。
ポイントは「擦らず叩く」「5分放置」「流水で仕上げる」この3ステップです。
以下の手順で処理を行いましょう。
- ① 乾いたタオルやティッシュで、インクを軽く押さえて余分な液体を吸い取る。
- ② 激落ちくんをたっぷりスプレーし、汚れ全体をしっかり湿らせる。
- ③ 5分程度放置し、インク成分が浮き出てくるのを待つ。
- ④ 清潔な布またはコットンでトントンと叩き、インクを吸収させる。
- ⑤ 必要に応じて②〜④を2回繰り返す。
- ⑥ 最後に流水またはぬるま湯で軽くすすぎ、自然乾燥させる。
生地をこするとインクが繊維の奥に入り込み、落ちにくくなるため、絶対に“こすり洗い”は避けましょう。
水性インクの場合、この手順だけでほとんどの汚れは目立たなくなります。
油性インクの場合は、以下のようにクレンジングオイルやアルコールを補助的に使うとより効果的です。
| 補助アイテム | 使用方法 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| クレンジングオイル | 激落ちくんの前に少量塗布して5分放置 | 油性インクを柔らかくする |
| 消毒用アルコール | コットンに含ませて軽く叩く | 染料を浮かせる・除菌効果 |
| ウタマロ石けん | 軽くこすり洗い後、激落ちくんで仕上げ | 繊維の奥のインクを押し出す |
「激落ちくん単体で落ちきらない時は、分解→乳化→拭き取りの3段構えで攻める」と覚えておくと安心です。
2. 洗濯後の処理手順(時間が経った汚れの場合)
洗濯して乾いてしまった汚れは、すでにインクが繊維に定着しているため、簡単には落ちません。
しかし、アルカリ電解水の「再分解作用」と、溶剤の併用で再びインクを浮き上がらせることが可能です。
以下は、洗濯後に気づいた汚れを落とすための最適手順です。
- ① クレンジングオイルを汚れに少量塗り、10分ほど放置する。
- ② 清潔な布で軽く押さえ、油分とインクを吸い取る。
- ③ 激落ちくんをたっぷりスプレーし、さらに5分放置。
- ④ コットンでトントンと叩き、浮き上がったインクを除去。
- ⑤ ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、10分ほど浸け置きしてすすぐ。
注意: 漂白剤を同時に使うのはNGです。
アルカリ電解水と酸性の漂白剤を混ぜると化学反応を起こし、色落ちや刺激臭が発生する危険があります。
時間が経った汚れを落とすときは、以下の表のように「段階的アプローチ」を意識すると成功率が上がります。
| 段階 | 使用アイテム | 目的 | 期待効果 |
|---|---|---|---|
| 1段階目 | クレンジングオイル | 油分を溶かす | インクを柔らかくして浮かせる |
| 2段階目 | 激落ちくんスプレー | アルカリ反応で分解 | 染料を繊維から引き離す |
| 3段階目 | 中性洗剤+ぬるま湯 | 残留成分の洗浄 | 汚れの再付着を防ぐ |
この3段階を行っても落ちない場合は、漂白剤(酸素系)での浸け置きを試すか、プロのクリーニング店へ相談するのが確実です。
3. 素材別の注意点
衣類の素材によっては、激落ちくんのアルカリ性が影響することがあります。
素材ごとに向き・不向きがあるため、以下の表を参考にしてください。
| 素材 | 使用可否 | 注意点 |
|---|---|---|
| 綿・ポリエステル | ◎ | 問題なし。放置時間を守る。 |
| ウール | △ | アルカリに弱いため、短時間で処理。 |
| シルク | △ | 色落ちリスクあり。目立たない部分でテスト。 |
| ナイロン | ◯ | 長時間の放置で繊維が変質する恐れ。 |
| 革・合皮 | ✕ | 使用不可。専用クリーナーが必要。 |
特に、ウールやシルクなど天然繊維はpH変化に敏感です。
必ず「目立たない場所で試す→変色がないことを確認→本処理を行う」という流れを守りましょう。
4. 処理後のケアと仕上げのポイント
激落ちくんで汚れを落とした後、そのまま放置するとアルカリ成分が残り、生地の黄ばみや変色の原因になることがあります。
そこで、最後に「中和リンス」の代わりとして、ぬるま湯+酢水(小さじ1杯)ですすぐと安全です。
洗う→中和→乾燥、この3ステップを守れば、衣類を傷めずインク汚れを防げます。
また、乾燥機を使う前には必ず「汚れが完全に落ちたか」を確認しましょう。
残留インクが熱で固着すると、再び落とすのが非常に困難になります。
正しい順番で処理すれば、洗濯後のインク汚れも7割以上は改善できます。
次章では、激落ちくんと他の洗剤(ウタマロ・オキシクリーン・漂白剤)を比較し、それぞれの使い分け方を見ていきます。
他の洗剤との比較|ウタマロ石けん・オキシクリーン・漂白剤との使い分け

激落ちくんだけでもボールペン汚れはかなり落とせますが、インクの種類や生地によっては他の洗剤を併用したほうが効果的なことがあります。
特に、ウタマロ石けん・オキシクリーン・漂白剤(酸素系・塩素系)は、それぞれ得意分野が異なります。
ここでは、これら3つの洗剤と激落ちくんを比較し、どの汚れに最適かを明確に整理します。
1. 洗剤ごとの特徴と効果の違い
まずは4種類の洗浄剤の特性を一覧で確認しましょう。
汚れの種類や生地の状態によって、選ぶべき洗剤は大きく変わります。
| 製品名 | 主成分 | 得意な汚れ | 使用できる素材 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 激落ちくん | アルカリ電解水 | 水性・軽度の油性インク | 綿・化繊・色柄物 | 界面活性剤不使用・安全性が高い |
| ウタマロ石けん | 脂肪酸ナトリウム | 皮脂・インク・襟袖汚れ | コットン・ポリエステル | 部分洗いに最適・泡立ち良好 |
| オキシクリーン | 過炭酸ナトリウム | 酸化系のシミ(色素・皮脂) | 白物・色柄物(濃度に注意) | 浸け置きで漂白+除菌効果 |
| 酸素系漂白剤(ワイドハイター) | 過酸化水素 | 色素汚れ・黄ばみ | 白物・色柄物 | 衣類を傷めにくく臭いも少ない |
これを見ると分かるように、激落ちくんは「軽いインク汚れ全般」に、ウタマロ石けんは「部分洗い」、オキシクリーンは「頑固な染み」に向いています。
つまり、汚れの“深さ”や“時間経過”によって使い分けるのが最も賢い方法です。
2. 水性ボールペン向きの洗剤はどれ?
水性インクは水に溶けやすいため、界面活性剤やアルカリ電解水で十分に落とすことが可能です。
洗濯前なら「激落ちくん」または「中性洗剤」、時間が経った汚れなら「ウタマロ石けん+オキシクリーン」の組み合わせが効果的です。
| 汚れの状態 | おすすめ洗剤 | 理由 |
|---|---|---|
| 付着直後 | 激落ちくん | アルカリ反応で即効分解できる |
| 数時間経過 | ウタマロ石けん | 中性~弱アルカリ性で繊維に優しい |
| 1日以上放置 | オキシクリーン浸け置き | 酸素の泡が染料を分解 |
水性インクのような“染み込み型の汚れ”には、激落ちくんを最初に使うと、その後の洗剤の浸透率が格段に上がります。
実際、クリーニング業界でも「アルカリ前処理→酸素系漂白剤」という2段階アプローチが定番です。
3. 油性ボールペン向きの洗剤はどれ?
油性インクは、油分・樹脂・顔料の混合体であり、水ではほとんど落ちません。
そのため、油を分解できるクレンジングオイル+激落ちくんの組み合わせが最も効果的です。
より頑固な汚れには「オキシクリーン+ウタマロ石けん」で乳化と分解を組み合わせるのも有効です。
| 汚れの状態 | おすすめ組み合わせ | 処理の流れ |
|---|---|---|
| 付着直後 | クレンジングオイル+激落ちくん | オイルで柔らかく→アルカリで分解 |
| 洗濯後 | ウタマロ石けん→オキシクリーン | 固着インクを酸化分解 |
| 落ちにくい部分 | アルコール→激落ちくん | 染料を浮かせて電解水で処理 |
油性インクは放置時間が長いほど樹脂が硬化し、熱や摩擦で定着します。
乾燥機後の汚れは家庭では完全除去が難しいため、クリーニング店に相談するのが無難です。
4. 「ワイドハイター」と「オキシクリーン」の違い
どちらも酸素系漂白剤に分類されますが、形状と反応スピードに違いがあります。
ワイドハイターは液体で扱いやすく、日常的な洗濯向き。
オキシクリーンは粉末で、浸け置きすることでより強力な漂白力を発揮します。
| 項目 | ワイドハイター | オキシクリーン |
|---|---|---|
| 形状 | 液体 | 粉末 |
| 主成分 | 過酸化水素 | 過炭酸ナトリウム |
| 反応温度 | 常温でもOK | 40〜60℃のぬるま湯で最適 |
| 効果の強さ | 中程度(色柄にも安心) | 高い(頑固汚れ向け) |
| 使い方 | 洗濯機に投入・部分洗い | バケツに溶かして浸け置き |
軽いインク汚れ→ワイドハイター、頑固なインク汚れ→オキシクリーン。
このように目的を明確に使い分けることで、衣類を傷めずに最大限の洗浄効果を得られます。
5. 洗剤の組み合わせで最大効果を出す順番
洗剤を同時に使うのではなく、「順番」で使い分けることが重要です。
誤った順番で使うと化学反応が起きて、生地が変色したりガスが発生する危険があります。
| ステップ | 使用アイテム | 目的 |
|---|---|---|
| ① | クレンジングオイル | 油性インクを柔らかくする |
| ② | 激落ちくん | アルカリ反応で分解・脱色 |
| ③ | ウタマロ石けん | 繊維に残ったインクを押し出す |
| ④ | オキシクリーン(または漂白剤) | 酸化反応で最終除去 |
激落ちくんと漂白剤は混ぜないでください。
この2つを同時に使用すると、化学反応によって有害ガスが発生する可能性があります。
必ず水ですすぎを挟んでから次の処理に進むようにしましょう。
6. 使い分けのまとめ
最後に、ここまで紹介した内容を「汚れの状態×洗剤」で一覧にまとめます。
| 汚れの状態 | 最適な洗剤・組み合わせ | ポイント |
|---|---|---|
| 洗濯前・水性インク | 激落ちくん単体 | 5分放置で染料が浮く |
| 洗濯前・油性インク | クレンジングオイル+激落ちくん | 分解と乳化を同時に行う |
| 洗濯後・時間経過あり | ウタマロ石けん+オキシクリーン | 繊維の奥から分解・漂白 |
| 白い衣類 | 激落ちくん→酸素系漂白剤 | 色素除去に最適 |
| 色柄もの | 激落ちくん→ウタマロ | 色落ちを防ぎつつ洗浄 |
激落ちくんは「前処理剤」として使うと最も効果的。
その後にウタマロや漂白剤を使うことで、落ちなかったインク汚れも驚くほど改善します。
次章では、激落ちくんで落ちなかった場合の対処法と、プロのクリーニング店での処理方法を紹介します。
激落ちくんで落ちなかった場合の対処法|自宅ケアとクリーニング活用法

「激落ちくんを使ってもボールペンのシミが残ってしまった…」という場合、まだ諦める必要はありません。
インクの種類や生地の状態によっては、追加の処理で落ちることも多く、最終手段としてプロの力を借りることもできます。
ここでは、激落ちくんで落ちなかった時の自宅での再処理法と、クリーニング店での対応方法を詳しく解説します。
—
1. 自宅で再チャレンジする前に確認すべき3つのポイント
まず、同じ方法を繰り返す前に、以下の3点をチェックしておきましょう。
- ① インクが油性か水性かを再確認する
インクの種類を誤ると、効果のない処理を繰り返すことになります。
水性ボールペンならアルカリ性(激落ちくん・中性洗剤)でOK。
油性ボールペンなら溶剤(クレンジングオイル・アルコール)を使う必要があります。 - ② 素材がアルカリ・酸に弱くないか確認
ウールやシルクは繊細なため、強い洗剤で繰り返すと変色・縮みの原因になります。
デリケート素材は次に紹介する「布当て吸い取り法」がおすすめです。 - ③ 汚れが定着していないか
一度乾燥機にかけたり、アイロンを当てたりするとインクが熱で固着します。
この場合、家庭での完全除去は難しいため、プロの処理を検討しましょう。
—
2. 自宅でできる再処理法【落ち残り対策】
激落ちくんで薄くなったけど完全には消えない場合、以下の2ステップを試してみてください。
ステップ① クレンジングオイルで油分を再分解
油性インクや顔料成分を含む汚れは、アルカリ電解水だけでは分解しきれません。
そのため、「クレンジングオイル+激落ちくん」の2段階アプローチが有効です。
- 1. クレンジングオイルを汚れ部分に少量塗る
- 2. 10分放置し、インクが浮き上がるのを待つ
- 3. ティッシュで軽く押さえて油分を吸い取る
- 4. その後、激落ちくんをスプレーし、再び5分放置
- 5. コットンでトントンと叩き、汚れを除去
このとき、強くこすらず「押し拭き」するのがポイントです。摩擦は逆効果になります。
—
ステップ② 酸素系漂白剤での仕上げ
それでもインクがうっすら残る場合は、オキシクリーンやワイドハイターEXパワーを使用します。
激落ちくんでアルカリ処理をした後に酸素系漂白剤で浸け置くと、酸化反応により染料が分解されます。
- 1. 40〜50℃のぬるま湯を用意し、酸素系漂白剤を溶かす
- 2. 衣類を30分〜1時間ほど浸け置く
- 3. 軽くもみ洗いしてから、通常通り洗濯
ただし、色柄ものは色落ちのリスクがあるため、必ず目立たない場所でテストをしてから使用しましょう。
激落ちくんで「汚れを浮かせ」、漂白剤で「色素を分解」する。
この2段階処理が、家庭でできる最終ステップです。
—
3. 素材別の再処理ポイント
生地によっては、洗剤が原因で生地のツヤが失われたり、黄ばみが出たりすることがあります。
素材ごとの再処理の注意点を下表にまとめました。
| 素材 | おすすめ処理法 | 避けるべきこと |
|---|---|---|
| 綿・ポリエステル | 激落ちくん+漂白剤OK | 強くこすらない・熱湯は避ける |
| ウール | 激落ちくんを薄めて軽く叩く | 長時間放置・漂白剤使用NG |
| シルク | クレンジングオイル+ぬるま湯 | 激落ちくん原液・漂白剤NG |
| ナイロン | 激落ちくんを短時間で使用 | 60℃以上の湯で処理しない |
| デニム | オキシクリーン浸け置きOK | 漂白剤の長時間使用 |
素材を見極めて処理することで、生地のダメージを防ぎつつ汚れを除去できます。
—
4. それでも落ちない場合はクリーニング店へ
家庭で落とせない場合は、プロのクリーニング店に依頼するのが最も確実です。
特に油性ボールペンやジェルインクは、一般の洗剤では完全に除去できないことが多いです。
プロが行う処理の特徴
- ・インクの種類に合わせた専用溶剤(有機溶媒)を使用
- ・繊維の奥に浸透したインクを超音波洗浄で分解
- ・色落ちを防ぎつつ、部分漂白・再染色を行う
このような高度な処理は、家庭では再現できません。
大切な衣類やブランド品の場合は、初めからプロに依頼するのが安全です。
—
5. クリーニング店に依頼する際のポイント
クリーニング店に持ち込む際は、以下の情報を正確に伝えることで処理の精度が上がります。
- ① いつ・どのように汚れがついたか
- ② 使用したボールペンの種類(水性・油性・ゲルなど)
- ③ 自宅で試した処理(激落ちくん・洗剤・漂白剤など)
- ④ 素材名(タグに記載)
特に「激落ちくんを使った」と伝えておくと、pH残留の有無を考慮して適切な溶剤を選んでもらえます。
—
6. 料金相場と選び方
インク汚れのシミ抜き料金は、店舗や汚れの範囲によって異なります。
| 処理内容 | 料金相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 軽度のシミ抜き(1cm以内) | 約1,000〜2,000円 | ワイシャツ・ブラウスなど |
| 中程度(3〜5cm) | 約2,000〜3,500円 | ジャケット・スカートなど |
| 広範囲・特殊処理 | 約4,000〜6,000円 | ドライ+溶剤洗浄併用 |
また、以下のようなオプションサービスがある店舗もあります。
- ・「落ちなかった場合は再処理無料」保証つき
- ・「防汚・撥水コーティング」加工サービス
- ・宅配クリーニング対応(送るだけで完了)
口コミや実績を確認し、「シミ抜き専門」または「インク汚れ対応可」と明記している店舗を選ぶのが安心です。
—
7. まとめ|落ちなかった時こそ、焦らず段階的に
激落ちくんで落ちない汚れでも、次のように段階を踏めば多くは改善できます。
- ① インクの種類を確認(油性 or 水性)
- ② クレンジングオイルで油分を溶かす
- ③ 激落ちくんで分解 → 叩き取り
- ④ 酸素系漂白剤で仕上げ(色柄注意)
- ⑤ それでもダメならクリーニング店へ
焦らず、順番に処理すれば「もう無理」と思ったシミも意外と落ちます。
そして、最初に「激落ちくんで前処理」しておくことが、その後の洗浄力を最大限に引き出すカギとなります。
まとめ+実践チェックリスト|ボールペン汚れを落とす最終ガイド

ここまで、ボールペンのインク汚れに対する激落ちくんの効果と、洗濯前後の正しい処理法を解説してきました。
最後に、これまでの内容を整理しながら、「すぐ実践できるチェックリスト」としてまとめます。
この記事をブックマークしておけば、いざというときに慌てず対応できるはずです。
—
1. ボールペン汚れ処理の基本原則【3つの鉄則】
どんなインク汚れにも共通する「落とす前の3つの鉄則」は次の通りです。
- ① こすらず叩く — 摩擦はインクを繊維に押し込む原因になります。
- ② お湯ではなく常温〜ぬるま湯 — 熱はインクを定着させる危険があります。
- ③ 乾く前に対処する — インクが乾くと染料が酸化・硬化して落ちにくくなります。
この3原則を守るだけで、成功率は格段に上がります。
—
2. 激落ちくんを使った処理の流れ【洗濯前と後】
| 状況 | 処理手順 | 補助アイテム |
|---|---|---|
| 洗濯前(新しい汚れ) | ① 布で軽く押さえる ② 激落ちくんをスプレー ③ 5分放置 ④ コットンで叩く ⑤ すすぎ |
必要に応じてクレンジングオイル |
| 洗濯後(乾いた汚れ) | ① クレンジングオイルで油分を溶かす ② 激落ちくんで分解 ③ オキシクリーンで漂白 |
酸素系漂白剤(ワイドハイターなど) |
時間が経過した汚れほど「段階的処理」が重要になります。
アルカリ電解水で分解 → 酸素漂白で除去、という流れを意識しましょう。
—
3. 汚れの種類別おすすめ組み合わせ
| インクの種類 | 特徴 | おすすめ洗剤の組み合わせ |
|---|---|---|
| 水性ボールペン | 水に溶けやすく繊維に染みやすい | 激落ちくん → ウタマロ石けん → オキシクリーン |
| 油性ボールペン | 水を弾く。油分と樹脂が多い | クレンジングオイル → 激落ちくん → 酸素系漂白剤 |
| ゲルインク | 水+油+顔料。時間経過で固着しやすい | 激落ちくん+アルコール+ウタマロ石けん |
「インクの性質に合わせて化学的に分解する」という視点を持つことで、処理が成功しやすくなります。
—
4. 生地を傷めないためのチェックポイント
洗剤の強さ・pH値を意識することで、衣類の寿命を大きく延ばせます。
| 項目 | 注意点 |
|---|---|
| pH値の高い洗剤 | アルカリ性が強すぎるとウール・シルクが傷む |
| 漂白剤 | 塩素系は白物限定。酸素系を選ぶ |
| 放置時間 | 5〜10分を目安に。長時間放置は変色リスク |
| すすぎ不足 | アルカリ残留で黄ばみやザラつきが出る |
「汚れを落とす」と同時に「生地を守る」ことが、家庭シミ抜きの基本です。
—
5. 落とせない場合の最終手段
どうしても落ちない場合は、無理に自宅で処理を続けるよりも、クリーニング店での「部分シミ抜き」を検討しましょう。
プロの処理では以下のような技術が使われます。
- ・溶剤によるインク分解(有機溶媒クリーニング)
- ・超音波洗浄で染料を振動除去
- ・部分漂白・再染色で生地を蘇らせる
費用の目安は1,000〜3,000円程度(範囲・素材により変動)。
高価な衣類やお気に入りの服は、初期段階からプロに相談するのも賢明です。
—
6. 再発防止!ボールペン汚れを防ぐ5つのコツ
落とすより「つけない工夫」をしておくと、そもそもトラブルが起きにくくなります。
- ① バッグ内ではキャップ付き・ノック式ボールペンを使う
- ② ポケットにボールペンを直接入れない
- ③ 筆記具ケースを使い、ペン先を内側に向けて収納
- ④ 洗濯前に必ずポケットを点検する
- ⑤ インク漏れが起きやすい時期(夏・車内放置)に注意
特に「ペンのキャップが緩んでいる」「ジェルインクを使っている」場合は、洗濯前チェックが最も重要です。
—
7. この記事の総まとめ
- ✅ 激落ちくんは水性インクに非常に効果的。油性には補助的に使用。
- ✅ 洗濯前の早期処理が成功のカギ。時間が経つと定着する。
- ✅ クレンジングオイル・漂白剤との併用で効果が倍増。
- ✅ 強い洗剤を使う場合は「素材」と「放置時間」に注意。
- ✅ それでも落ちない場合はクリーニング店へ相談が最善。
ボールペン汚れは一見頑固に見えても、正しい順番と化学的アプローチを守れば、ほとんどのケースで落とすことができます。
「焦らず・段階的に・素材を守って」処理すること。
それが、失敗しないシミ抜きの唯一のルールです。
この記事を参考に、次にインク汚れがついても落ち着いて対処してみてください。
そして、もし「もう無理かも…」と感じたら、プロに任せる勇気も大切です。
あなたの大切な衣類が、再びきれいな状態に戻りますように。

